2017年06月22日

PALFINGER MARINE W120T 乗船ウインチ整備

少し暖かくなってきましたね。最近やっと春の訪れを感じます!

このブログでは初登場であります、菅こと、ガースーです。笑


今回は、客船のテンダーボート兼ライフボート用ウインチのベアリング交換および

オーバーホールの作業です。

ウインチメーカー:PALFINGER MARINE(旧HARDING) ウインチ型式:W120T

作業前の症状としましては、ウインチを稼働した際にドラムがスムーズに回らず

ガタがあり、異音が発生しているとのことでした。


なんと!実は今回、乗船中での作業でした。

広島を出て屋久島へ、そこから奄美大島に、そして広島へ帰るというスケジュールで

プライベートでもあまり乗る事の無い客船に少しわくわくしておりました。

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この日は悪天候に見舞われ、雨水が掛からないよういつも以上に慎重に作業を進めました。

写真中央にある丸いドラムの中心にシャフトが通っており

それを支えるベアリングの交換なのでウインチ全分解になります。

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周辺部分を全て取り外していきます。

錆びも目立ちますので清掃していきます。


そしてついに原因であるベアリングへたどり着くのでした。。。

それがこちら
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完全に割れてしまっています。

この状態でもし稼働時に事故が起きていたらと思うと怖いですね

本船船員様による不具合の発見が早くて良かったです。


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こちらは反対側のベアリングです。

比較的きれいなので、破損側の深刻さがわかりますね。

こちらも保安上、同時にオイルシールと共に交換します。


後は交換後、復旧となります。

取り外したものを全て取付けていきます。


ここらへんで一息つきますか・・・

ではまず屋久島の空をパシャリ

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神々しい・・・屋久島のパワーを感じます・・・


続いて奄美大島です。

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天候には恵まれませんでしたが、どこからか民謡が聞こえてきそうです♪


続きまして、屋外デッキになります

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夜の雰囲気と波の音、風を感じた良い夜でした。


寒くなってきたのでそろそろ部屋に戻りましょうか!

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3人でも広々とした空間で、温かみのあるお部屋でした!!ありがとうございます。

いやぁ贅沢すぎます!!

落ち着きすぎて完全にくつろいでます。すいません。


Eddyさん、花粉症でお疲れです。


やっぱり夜っておなか減りますよね!

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はい、仕事します。仕事に戻りましょう。笑

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ベアリングの交換も終わり、すべて組付けしオイルも入れて元通りになりました!

あとはテスト(試運転)です。作業に不安はないですが、やはり少しドキドキしますね!

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ドラムのブレも無くスムーズで正常に作動しています!よかった!!

これにて無事完工です!


当社は、様々な救命装置の検査業務や修理を請け負っています。

また、災害用のシェルターの販売も行っております。

詳しくはホームページに掲載しております。


本来これらの装置が使われることが無いのが一番ですが、そのような場面では一刻を争います。

皆様が常に安全であるために私どもは世界中のどこへでもお伺い致します。


いつでもどこでも、ミズノマリンへ。

ありがとうございました、新人ガースーでした。




posted by mizunomarine_lifeboats at 09:54| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月06日

大型豪華客船

皆様、明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

井本です。

早速ですが、大型豪華客船の綺麗な船首の写真をご覧下さい。
この流れる様なラインは本当に美しいですね。見とれちゃいます。

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最近、俄かに大型豪華客船クルーズが流行っておりますが、国内プランなどでも離島などのスペシャルプランに人気が集まっている様です。大型客船は喫水下(水面より下の構造物プロペラなど)が深く、島に着桟する事ができません!沖合いでアンカーを打って停泊です。そこで活躍するのがテンダーボートと呼ばれる交通艇で島までお客様を運びます、そして緊急時にはライフボートにもなる優れたボートなのです。そんな優れたテンダーボート兼ライフボートのエンジン換装を昨年末行いましたので是非読んで下さいね。


posted by mizunomarine_lifeboats at 17:21| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月29日

テンダーボート兼ライフボートのエンジン換装

今回はテンダーボート兼ライフボートのエンジン換装をピックアップします。


なぜ?エンジン換装になったかと言いますと、エンジン内部部品供給が無く、保守整備が

出来ないので仕方なくですが、お客様にとっては大きな出費となってしまいました。

しかし、新しいエンジンは部品供給も安定しておりますSTYER SE126E25(シュタイヤー:オーストリア)で今後30年は心配なく整備可能でお客様も安心ですね。

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オーストリアから到着したSTYERエンジンにイタリアから到着したZF45マリンギアをセットし早速ベンチテストに据付です。

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テストはエンジン出力最大の110%までJCI検査官、船主様に立ち会って頂き、無事終了です。
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旧エンジン取り出しです。ご苦労様でした。

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新しいエンジン据付では、マウントベースや排気管の作成、海水ストレーナーや燃料油水分離器などの取付、軸心調整など、様々な部品新替や調整が行われ、工期の関係で夜遅くまで作業が続きました。スタッフの皆様ご苦労様です。写真では新エンジンがコンパクトになりエンジンルームが広々しているのが良くわかりますね。

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本船船員と弊社エンジニア他、総勢8名でJCI検査員をお迎えし、重量重心査定試験後の海上試運転スタートです。

ベンチテストは行ってエンジン性能は問題の無い事を確認していますが、艇へ搭載してエンジン性能が発揮されるかはわかりません、一番ドキドキする緊張の時間です

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良かった!!両舷の最高回転2550rpm(定格2500rpmなのでバッチリです!!)、水温、油圧、排気温度など良好でエンジン・ギアからの漏れなどもなく良好、左舷プロペラシャフトからの若干の振動(帰港後誤差0.03mmまで再調整、岡本チーフ修正済み)を発見しましたが大きな問題では無く、試運転は続けられました。

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エンジン換装担当で一児のパパになったばかりの佐神君が現在のノット数を表示してくれました。試運転も順調で良い笑顔です!


その後、旋回力・停止性能・最大出力試験を確認し、無事試運転を終えて帰港しました。




本船は日本船籍なので救命設備関連を変更する場合、JGJCIの承認は必須です!!


JCI大阪・神戸殿に相談し、エンジン搭載前には動力計での耐久テストを行い、換装後の艇は重量重心査定試験後、海上試運転を行う事となりました。多数のデータと確認試験で証明された艇のみに付与される「検査合格証」は発給される事となりました。ハードルが複数あったので一段と有り難味を感じます。本当に関係者の皆様ありがとうございました。




ミズノマリンではプレジャーボートから救命艇まで、国内・海外問わず様々なエンジン代理店とインポーターをしており、オーバーホールや換装など30年の実績を元に安全と信頼の業務を行っておりますので、何時でもご相談下さい。




それでは、本年も大変お世話になり、ありがとうございました。


どうぞ良いお年をお迎え下さい。


来年も、何卒、宜しくお願い申し上げます


LSAサービス課長 井本 達也




posted by mizunomarine_lifeboats at 17:09| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする