皆さんこんにちは。
ミズノマリン東京サービスセンターの秋保です。
早速ですが、マーシャル諸島共和国のマジュロ島というところへ
JIANGSU JIAOYAN製ライフボートのエンジン始動不良の修理へ行ってきました。
マジュロ島までは、飛行機の移動で1日半ほどかかりました。
人生で海外へ行くのが2度目の私にとっては、移動・食事・宿泊などすべてが戸惑いの連続でした。
ただ、戸惑っている間にも時間は進み、
マジュロ島沖に泊まっている本船へ到着し、早速作業開始です。
エンジン始動不良の症状としては、セルモーターが全く動いておらず、エンジンの
クランキングもしないという症状でした。
エンジンはYANMAR製の3JH30Aという型式のエンジンです。
まずは、セルモーターへ電気がきているかを確認しました。
セルモーターへ電気は正常にきている事を確認し、次にセルモーター本体の点検を
する為にエンジンからセルモーターを取外しました。
こちらが取り外したセルモーターです。
表面に塩の結晶がついており、端子部には発錆が確認できます。
取り外したセルモーターが正常に作動するか調べる為にセルモーターへ直接電気を流し作動するかテストを実施しました。
結果は・・・
何にも反応しません・・・
分解してみた所・・・
内部はこのように錆で浸食していました。
この錆により、内部のギア固着しており作動しない状態でした。
日本から持ってきたセルモーターに交換して無事エンジンは始動しました。
エンジン・マリンギアの状態から海水の多量浸水が発錆の原因と思われます。
ライフボートは人命を守る為に備えられています。
いざという時に正常に機能しないようであれば意味がありません。
弊社では、ライフボート・ライフボートダビット等の点検整備事業を実施しております。
安心安全の為にも、救命艇の点検・検査・整備などございましたら是非ご用命の程、宜しくお願い致します。
最後に・・・
マーシャル諸島はダイビングが有名みたいで海がとても綺麗でした。
街並みも素敵でした。