2016年12月28日

レスキューダビット修理

今回の現場は造船業が盛んな広島県で、私、山下の地元、尾道です。

機材はDAVIT INTERNATIONAL製のレスキューボート用ダビットです。

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本船からダビット振出し用の油圧モーターを作動すると数秒後にブレーカーが落ちると聞き修理へ行ってまいりました。私の経験上、実際の不具合と本船から聞いた不具合が相違する事が過去に多々あり、作業前に必ず乗組員に操作してもらい不具合を確認するようにしています。今回は本船から聞いた同じ不具合を確認しました。

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コントロールボックス内にあるブレーカー→コンタクター→油圧モーターと順番に点検していくと、まずコンタクターの入力では定格電圧440Vと正常ですが出力側では220Vと電圧が落ちていました。


これがマグネットコンタクターです。

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オリジナル部品納期が間に合わないため、国内手配で同等品へ交換しました。オリジナルが入荷しましたら、改めて交換です。

コンタクター交換後は上述の不具合は解消されました。

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続いて油圧モーターを点検していくと抵抗値30MΩと高く、またこの事が原因で電流も定格10A対し42Aと異常な数値が見受けられました。

非分解式油圧モーターなのでドイツから部品輸入後、交換致しました。

オイルタンクの中に油圧モーターが入っています!!オイル漬けモーター(((゜Д゜;)))

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オイルを抜くと油圧モーターが見えました。

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油圧モーターを外しタンク内の清掃をしました。


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左が新しい油圧モーターです。

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手際よく新しいモーターに交換。


油圧モーター交換後に試運転するとブレーカーは落ちずに作動良好となり無事完工できました。


以前お客様に、なぜ救命艇装置を扱っている会社の中から弊社を選んで頂いてくれるのか尋ねた所、他社は検査業務はするが検査中に不具合箇所を発見した場合、別の専門業者に依頼して対応するため時間やコストが高く、またドック期間中に完工できないことがあるとおっしゃっていました。

しかし、ミズノマリンでは検査業務は勿論のこと、今回の様な電気トラブル、エンジン修理、FRP補修など救命装置に関わる全てを1社でやってくれるので、安心してお願いしていますと、ありがたいお言葉を頂きました。

自分では当たり前にやっていた為気づかず、お客様にミズノマリンの強みを気づかされました。みなさんもお客様に聞いてみると自社の新しい発見があるかもしれませんね。

ラベル:検査
posted by mizunomarine_lifeboats at 19:05| Comment(0) | Lifeboat Davit の検査 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年11月10日

ふれあい広場鈴鹿 & 西尾市総合防災訓練

こんにちは。シェルター担当の佐神です。


先日、1025日に愛知県鈴鹿市で開催された「ふれあい広場鈴鹿」と115日に愛知県西尾市で開催された「西尾市総合防災訓練」に救命艇シェルターを出展致しました。

先ずは「ふれあい広場鈴鹿」の模様をご紹介したいと思います。

この「ふれあい広場鈴鹿」は昭和62年、国・県・市の補助事業「福祉のまちづくり事業」の継承事業として開催されており、今回で28回目になります。この「まちづくり」の一環として、市民の防災意識を高める為、今回弊社の救命艇シェルターを出展させて頂きました。

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この「ふれあい広場鈴鹿」は今回初めて出展させて頂きましたが、非常に活気に溢れた祭典でした。救命艇シェルターも沢山の方々に見て頂き、また子供達にも大人気!!

鈴鹿市市長である末松則子様にも救命シェルターを紹介させて頂く事ができ、大盛況で幕を閉じる事ができました。

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そして115日は「西尾市総合防災訓練 17万人市民まるごと防災訓練」に出展させて頂きました。

この防災訓練への参加のきっかけは、今年の5月に名古屋ポートメッセで開催された「中部ライフガードTEC」です。出展していた弊社のシェルターが西尾市危機管理局の方々の目に止まり、その場でオファーを頂く事になったのです。しかも、数社が救命シェルターを出展していた中で、弊社ミズノマリンを選んで頂き本当に嬉しい限りです。また、選んで頂いた理由は、

「他社には無い、自走式であった事」。やはり、津波が発生して引き波で遥か沖に流されても自力で陸に帰れる事で生存率が格段に上がるのではないか、という所に着目して頂き、出展に至りました。


そして、この防災訓練は南海トラフ巨大地震を想定した大規模な市民参加型の防災訓練で、内閣府協賛という事もあり非常に中身の濃い訓練でした。西尾市をはじめ、西尾市消防本部、愛知県警察、愛知県防災航空隊、陸上自衛隊、航空自衛隊、海上保安庁etc……と沢山の協賛があり、これだけの規模の訓練を実施する西尾市には、非常に高い防災意識がある事が伺えます。その西尾市から、「今回の防災訓練に是非、ミズノマリンの救命シェルターを出展して欲しい!」とお声掛けをして頂き、私、感激です!!


今回は陸上での展示ではなく、実際に海上に浮かべての試乗体験を実施させて頂きました。

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試乗体験中、救出訓練中のヘリコプターや、救援物資投下訓練の輸送機等が上空を飛び回り、本当に震災が発生したのではないかと勘違いしてしまうくらいの雰囲気でした。


シェルターを操船する私も、ピリッと緊張が走ります。


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当日は、西尾市市長や副市長を始めとする議員の方々も参加して頂き誠に光栄です。

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また、地元の中学生や小学生、幼稚園児も乗船体験する事ができ、災害時に役立つ貴重な体験が出来たと思います。




前日から協力して頂いた石川農機株式会社様、そして西尾市危機管理局の方々、誠にありがとうございました。


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今回の防災訓練を通じて、西尾市は南海トラフ地震や震災に対する防災意識が非常に高い市だと感じました。しかし、これくらいの防災意識があるのが普通なのではないか、とも私は思います。東北大震災から3年が経過し、どことなく防災に対する意識が薄れてきているような気がします。沿岸部に位置する各市町村をはじめ、沿岸部に事業所を構える企業様等、今一度、防災に対する考え・意識を改めてみてはいかがでしょうか。



posted by mizunomarine_lifeboats at 18:42| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月30日

SOLAS条約付属書第V章及び国際救命設備コード改正 MSC.1/Circ.1392、MSC.317(89)、MSC.320(89)

井本です、2014年7月1日より新ルールが発行されましたので、私の解釈で把握している限りを説明します。
下記、説明は参考としてお考え下さい。正式には各船級殿、旗国の指示を仰いでください。

SOLAS条約付属書第V章及び国際救命設備コード改正 MSC.1/Circ.1392、MSC.317(89)、MSC.320(89)について、
ClassNKテクニカルインフォメーションTec-966から参照添付で説明します。
この改正は2014年7月1日から2019年7月1日までの最初の入渠で適合しなければなりません。
tec966ケース1.jpgケース2.jpgケース3.jpg

ケース1SOLASV章1.5規則、MSC.317(89)に適合している場合
(GISIS:Evaluation of Hooks,IMO離脱回収装置評価リストで確認してください。)は、
MSC.1/Circ.1392に記載された“one time follow up overhaul examination”のとおり、
MSC.1/Circ.1206/Rev.1に従いLRRS(救命艇離脱回収装置Lifeboat Release and Retrieval System)を点検。

適合の場合は、通常の定期検査(5年次検査)のように LRRSをメーカーまたは整備業者がオーバーホールし、
1.1倍の荷重試験を行いメーカー声明書を発行(ドキュメント1)。

当該LRRS型式の政府評価結果に対する旗国の確認レターの写し(ドキュメント2)
これはMSC.1/Circ.1392に記載が無く、メーカーも理解できなくて、他国籍他船級でも必要ではないようです。
しかし、要求が盛り込まれていますので、確認をすすめ、最新情報が入りましたら更新いたします。
この件、日本船籍は特別で、必ず確認レターの写しが必要になります、
日本が評価した物件(救命艇のつり索の離脱装置適合性評価済物件一覧表)はニシエフ殿・信貴造船所殿・JMU殿・豊永船舶殿・
ツネイシクラフト&ファシリティーズ殿・JIANGSU JIAOYAN殿の計6社22Typeのみでしか確認レターの写しは発行されません。
よって、これ以外は全て評価していないので、つり索の離脱装置を換装(ケース3)しなければなりません。

ケース2 改造後SOLASV章1.5規則、MSC.317(89)に適合しする場合
ケース1に追加で、適合評価を受けたつり索の離脱装置の改造を、メーカーまたは整備業者が行います。
後は同じで1.1倍の荷重試験を行いメーカー声明書を発行(ドキュメント1)。
必要であれば、当該LRRS型式の政府評価結果に対する旗国の確認レターの写し(ドキュメント2)提出。

ケース3 LSAコードMSC.320(89)改正に適合したLRRSへ交換する場合
適合LRRSをメーカーまたは整備業者が換装し、1.1倍の荷重試験を行いメーカー声明書を発行(ドキュメント1)。
また、救命艇兼救助艇は5ノット進水試験が必須となります。船級立会い試験。 
必要であれば、MSC.1/Circ.1392 APPENDIX 4様式のメーカー発行報告書の提出。

以上、国際ルール+日本ルールが混在し、解釈が難しいですが、海上・船員の安全を守るため、遵守しなければなりません。

記入している私自身、これは本当!?・・・な文面もあります、もし、間違いやご指摘・アドバイス等がありましたら、
すぐに訂正いたしますので06−6863−5233 ミズノマリン井本へお願いいたします。
posted by mizunomarine_lifeboats at 19:30| Comment(0) | SOLAS条約・LSAコード改正 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする